Machiya tour vol.1(Nakagyo-area)

文化的建造物の創造的活用についてのプロジェクトをヨーロッパで数多く進めてきたイシャ・コッペヤンさん。本プログラムでは町家の創造的活用を研究対象としています。まず現状調査として先進的活用例を把握するために、中京エリアと西陣エリアで2回に分けて町家ツアーを行います。6/1に行われた町家ツアー vol.1(中京エリア)ではワールドモニュメント財団からの助成を受け、2010年に大規模改修された釜座町町家から始まり、誉田屋源兵衛 黒蔵、昨年のアートサポートである京都芸術センターに訪問しました。四条京町家では同行していたサウンドアーティストのセシさんが探していた水琴窟に出会い、急遽レコーディングを始めることに。「昔は町家の周辺は非常に静かで、かすかな音も拾う事ができたけれど、今ではなかなか難しい。」という四条京町家の方の言葉は、同じ町家でも、今と昔で環境の感じ方に大きな違いがあることに気付かせてくれました。最後に訪れたのは膏薬図子。四条通からその細い路地に入ると、一瞬で音が消えたかのように感じます。通りという単位で社会集団が構成されている京都では、それが一つの異なる世界を作り上げます。「誰が、どのようにその町家を残しているのか」それを繰り返し質問するイシャさんの姿が今も記憶に強く残っています。

コーディネート:京都市景観・まちづくりセンター・西井明里

通訳:亀村佳都

訪問町家:釜座町町家

誉田屋源兵衛 黒蔵(特別に公開して下さってありがとうございました)

京都芸術センター

ギャラリーみやがわ

四条京町家

膏薬図子