Posts by: KYOTO MACHIYA AIR

【KYOTO MACHIYA ARTIST IN RESIDENCE 2015 RELEASE vol.2】 Kyoto Machiya AIR 2015参加作家

【KYOTO MACHIYA ARTIST IN RESIDENCE 2015 RELEASE vol.2】 Kyoto Machiya AIR 2015参加作家

Jikke van Loon (ジッケ・ファン・ローン) 1971年にオランダのデン・ハーグに生まれる。アムステルダム在住。人間の身体や精神の捉え方をテーマとして彫刻、ドローイングやインスタレーションアートを扱った作品を創作するビジュアルアーティスト。近年は、日本の「侘び寂びにみられる繊細さと不完全さ」に興味を持ち、自らの作品へと取り入れる。 jikkevanloon.com Sculptures, drawings, visuals arts. Jikke van Loon was born in 1971 in Den Haag, the Nederlands. She is a visual artist who takes the human mind as a point of departure in her sculptures, drawings and installation artworks. Lately especially values in Japanese culture and arts such as ‘contemplation’ and ‘imperfectness’ catch her attention. During this Artist in Residence Program, she aims to deepen her insight into these values, possibly using these as a means of expression in her own works as well. * 京町家アーティスト・イン・レジデンスでの京都滞在にむけて、ジッケ・ファン・ローンから意気込みをこめたメッセージが届いています。 A message by Jikke van Loon about her ambitions…

京町家アーティスト・イン・レジデンス2015開催のお知らせ

京町家アーティスト・イン・レジデンス2015開催のお知らせ

京町家アーティスト・イン・レジデンス2015開催のお知らせ 昨年につづき、京町家アーティスト・イン・レジデンス2015の開催が決定しました。 今年は9月から12月にかけ、オランダから3人のアーティストが京都・上京区の京町家で滞在制作をはじめます。 一人目の滞在作家は「Jikke van Loon(ジッケ・ファン・ローン)」彫刻、 ドローイングやインスタレーションアートを扱った作品を創作するビジュアルアーティストです。そして姉妹での参加となる「Iteke and Tjitske Hemkes(イテケとチツケ・ヘムケス)」二人はイラスト、映像、パフォーマンス、ファッションなどアートとデザインの枠を越えて多彩な分野で活躍しています。 分野の違う3人がこれから京都を訪れ、そこで見たものや接したものからどんなことを感じ、どんな作品を生み出すのか、今から楽しみです。期間中はワークショップやレクチャー、成果発表展などのイベントを実施します。 * 京町家アーティスト・イン・レジデンス(京町家AIR)は2011年にオランダと日本のより深い文化交流を目的にスタート。これまで様々な分野から9名のオランダ人アーティストを公募により選出し、文化交流を探ってきました。千年の歴史を誇り、脈々と受け継がれてきた伝統文化が息づく文化都市・京都にアーティストが「出逢う」ことで、国や言葉の枠を超えて文化的魅力に新たな価値を見いだし、未来へとつながる化学反応が生まれることを期待しています。 京町家AIR2015開催要項(日本語版) 京町家AIR2015開催要項(English version)

The Last minutes – KYOTO MACHIYA AIR

KYOTO MACHIYA AIR 2014 成果発表展@ANEWAL Gallery、本日が最終日。三日間という短い期間なのだけれど、18日のアーティストトーク&オープニングパーティに始まり、19日のワークショップ「京町家の未来:Rethinking the Future of Machiya」と、私にはとても長く感じられる。昨日、ワークショップに参加してみてわかったことがある。アーティスト・イン・レジデンスとは何か。それは、2ヶ月間に渡るワークショップ。この2ヶ月という時間すべてが1つの成果であって、ただ何ができあがるか以上に、だれと、どこで、どのように作り上げるかという過程に、多くの学びがある。セシさんは「これが理想とは言えないが、今、この場所ではこれが私の最高の作品」と話していた。アーティスト・研究者という職業は心、体、環境、資源と、制作に関わるほぼすべてのことを自分でコントロールする。本当に特別な生き方だと思う。制作を終えてからのこの2日間、彼女たちの見せる笑顔は、これまでとは比べものにならないほどハッピーだ。 KYOTO MACHIYA AIR 2014 成果発表展: http://kmair.anewal.net/?page_id=33  

Final Exhibition: Artist Talk & Reception

成果発表展が行われる京都リサーチパーク町家スタジオに最終の打ち合わせに伺う。なぜか時計が一時間進んでいて、10時に到着、展示会前の焦る気持ちが伝播したのだろうか。しばらく外で待つ間、町家スタジオのシェアオフィスで働く人々とすれ違う。近未来なカメラを片手に3Dパノラマ動画撮影に出かける男性、お子さんを送り届けた後に出勤するママ。歴史ある京町家というハードと先進的なソフト、対極にあるはずの二つが自然に調和する場所。もしかすると、それは対極ではなく、同じ線の上で、ただ違う時間に生まれただけなのかもしれない。こういう偶然に生まれた時間には、なぜか色々なことを考えさせられる。たぶん、それが何のためにも用意されていないから。そんなことを考えていると、館長の田中さんが自転車で颯爽と現れる。自分だけだろうか、館長の目を見ると少年時代の友人を思い出す。一緒にいる人を前向きにさせてくれる、そんな目だ。いろいろと最終確認を行い「明日、よろしくお願いします」と別れた。 アーティストはこの二ヶ月でどんな偶然に出会っただろうか。出会った時、彼女たちも偶然に、偶然の出来事に思いを巡らしたのだろうか。まぁいい、とりあえず明日聞こう。   アーティストトーク&オープニングパーティのご案内: http://kmair.anewal.net/?page_id=33   成果発表展は7/18-20にANEWAL Galleryで開催されます。 京都リサーチパーク町家スタジオ:http://www.krp.co.jp/machiya/

Lecture@Kyoto Center for Community Collaboration: Isjah Koppejan

6月25日の18:00より京都市景観・まちづくりセンターで行われたイシャ・コッペヤンさんのレクチャー。ディレクション、マネジメント、ファンディング、エデュケイション、様々な方向から自身が関わってきたプロジェクトと、オランダで起こる新たなイノベーションを紹介してくれた。文化とイノベーションという対極にあるものを往来しながら、アプローチする問題によって、彼女は自分の役割を変える。プレゼンテーション中、何度も繰り返していた、コーデザイン(co-design)やコラボレーション(collaboration)という言葉の頭にある「Co-」という2文字は「接続: joint、相互: mutual」という意味を持っている。異なる形のピースは、何かを介さなければ繋がらない。それは時には人や場所であるし、また、ある時には話題や出来事かもしれない。実は、もう1つ「Co-」には意味がある。それは「共通: common」ということ。一見して異なるものでも、ゆっくりと観察してみれば何か1つは共通することはあるものだ。そういう、まったく違うもの同士の間にある似ている部分、それを彼女は見ているような気がした。 Projects ArTechLab: http://artechlab.nl/ CURE(Creative Urban Renewal) : http://www.cure-web.eu/ Quartier Bricolé: http://www.quartierbricole.be/ (https://vimeo.com/68083982) References 3D PRINT CANAL HOUSE: http://3dprintcanalhouse.com/ Fairphone: https://www.fairphone.com/ Tim Brown, TED talk: http://www.ted.com/talks/tim_brown_on_creativity_and_play   成果発表展|7/18-20@ANEWAL Gallery 関連イベント | セシ・デニス・ノルテン/アーティストトーク &オープニングパーティ 7/18@京都リサーチパーク町家スタジオ ご予約はこちら

On going: Cesi Denise Nolten

アーティスト・イン・レジデンスの魅力は、その制作の裏側にある。この場所を訪れてから早くも1ヶ月と半分、これまでに重ねてきた数えきれない新しい経験に、今はゆっくりと形が与えている。この2ヶ月間、京都西陣にある二軒の町家では、止まることなく何かが動いている。 成果発表展|7/18-20@ANEWAL Gallery 関連イベント | セシ・デニス・ノルテン/アーティストトーク &オープニングパーティ 7/18@京都リサーチパーク町家スタジオ ご予約はこちら

A Restoration of Machiya: Andrew Nahmias

イシャさんが町家の調査を始めて間もない頃、あるアメリカ人研究生が改修する町家にお伺いした。場所の確認をしておらず、笹屋町通という名前だけを頼りに自転車をこぎ始める。千本今出川を少し下がって西側二本目、笹屋町通のちょうど中央付近に佇む二件の立派な町家。改修中と聞いていたので、こんな立派な門構えのはずは無いと思いながら、通り過ぎようとしたとき、ふと目に入った真新しい檜の表札「ナミアス」…ここだ。 アンドリュー・ナミアス(Andrew Nahmias)さんはアメリカのコーネル大学で建築を学んだ後、研究生として京都大学を訪問。現在は「A New Machiya」という彼の卒業論文のタイトルにある通り、新しい町家の形を、自主改修を通して紙の上ではなく原寸大で描き出そうとしている。また、あるがままの世界を実現するデザイン工房「Cycle Co.」のメンバーとして木製眼鏡の設計なども担当する。 日本人感というのは、形ではなくその振る舞いに表れるもののようで、少し肩を竦めながら「どうぞどうぞ」と流暢な日本語で迎え入れてくれたアンドリューさんは、とても日本人だった。木くずが所々に小さな山を作り、加工しかけの木材、工具と大型工作機械が、いつでも使えるよう効率良く置かれている土間。その光景には、数日前の作業の余韻が未だ微かに残っていて、改修中の建物特有の臨場感があって、訪れた人をわくわくさせる。「頭上注意の事」と書かれた戸をくぐると、グレイがかった朝の光が差し込む吹き抜けの土間、そこには配管が剥き出しのステンレス製の調理場、棚には緑の茶器と彼が描いたのであろう通りの正面図が置かれている。中を案内していただきながら、改修の物語をいくつか聞かせてもらった。イシャさんは、異なる国から来た彼が、どのように地域コミュニティに参加し、その一員になっていくのかに興味があったらしい。質問の最中にインターフォンが鳴る。大家さんがいらっしゃって「アンドリューさん借りて良い?」と。大家さんが彼の肩に手を添えて話す姿は、まるで孫と会話しているようで、こっちの顔が自然と笑顔になってしまった。 町家の自主改修では大家さんとの関係が最も大切になる。お金のこと、近所付き合いのこと、厳しい話も多いが、大変な改修の工程も一番近くで見てくれている。そうして努力を認めてくれる大家さんがいることで、外から突然やってきた彼はその地域の人になる。自主改修というのは建物だけでなく、人との関係を築くことでもあると教えてもらった気がした。   Cycle co. http://cycle-co.jp/

EXCHANGING IDEAS ON CO-DESIGNING

Yesterday KCCC invited me to give a lecture at their office in Kyoto on the work I’ve done in Europe. I set out some of the projects I worked on, especially the projects focussing on innovation, social innovation, creativity and heritage. These were Creative Urban Renewal Northwest Europe, Material Encounters with digital cultural heritage and Artechlab. Next to this, I highlighted some of my lessons learned. The lecture can be found on Prezi. At the end of the lecture we’ve exchanged ideas on co-designing and collaboration. http://isjah.com/exchanging-ideas-on-co-designing/#more-1344

Tea Tasting and Hike in Wazuka

Tea Tasting and Hike in Wazuka

アーティストとともに宇治茶の一大生産地である和束町を訪れました。目的は三つ。まず、京都市内とは全く違う日本の景観、暮らしを見ることで、改めて新鮮な気持ちで都市部での生活に触れてもらうこと。また、おぶぶ茶苑:Obubu Tea Farmというベンチャー茶農家で働く、世界各国から訪れたインターンに会ってもらうこと。そして、もちろん茶の味、文化を直に感じてもらうこと。しかし、もしかすると一番の理由は、慣れない生活環境での調査で疲れ果てたアーティストに、少し考える時間を持ってもらうことだったのかもしれません。 まずは、おぶぶ茶苑のオフィスで広報担当のシモナさんからお茶について学びました。おいしいお茶を淹れるには茶葉とお湯の比率、お湯の温度、そして待ち時間、この三つのバランスによってお茶の味は決まるのだそうです。こうやって専門家の方からお話を伺うと、いつも普段は意識することのない、日常の科学が見えてきます。個人的な興味ですが、シモナさんがお茶を注ぐときのフォームには機械的な美しさを感じてなりません。 おぶぶ茶苑では、アメリカ、ドイツ、フランス、モロッコ、リトアニアという計5カ国から日本茶を学びに訪れたインターン(うち正社員1名)が、茶畑を案内してくれました。それぞれがどのような背景を持って、今ここに来ているのかというストーリーをシェアすることで、京都、奈良、滋賀の県境にある小さな茶の町が、世界の若者にとってどのように映っているのか垣間見ることができたように思います。最も印象的だったのは、モロッコから来たインターンの男性が話していた高齢化に対する懸念でした。「モロッコではこんなお年寄りに重労働はさせない、こういうのは若い世代が普通やるもんだよ。」また、町家研究を行うイシャさんも、同様に高齢化について触れています。「町家の現状と似ているものがある。」おじいちゃんと農作業、私たちには比較的当たり前の組み合わせでも、彼の視点から見てみると、それがとても非常識に感じられました。「常識を非常識に変えること」これも一つの京町家AIRの役割かもしれません。 協力: おぶぶ茶苑 シモナさんとインターンの皆さん(http://obubutea.com/) ありがとう!

Get ready for delivery

Get ready for delivery

一昨日、リーフレットが刷り上がり、手元に届きました。京町家という建物には、ある一定の生活様式とともに京都の精神性が組み込まれています。いくら長い時を経ても、それは変わりません。しかし、海の向こう側から来たアーティストは、その変わらないものに変化をもたらします。なぜなら、日本人とは全く異なる経験、価値観を元に考える彼らにとって、町家はその歴史や様式を取り払った、一つの真っ新な空間に戻るからです。町家での生活を通して出会うすべての物事に、アーティストが与える新しい解釈(フレーム)。それが京町家AIRという活動が地域に残していく価値なのではないかと考えました。 京町家という生活を通して、私たちには想像もつかないような様々な解釈が生まれてくることを期待しています。   Logo design:Yuki Tsuji Leaflet design:each

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